能力開発(6)記憶力アップはボケ防止?
高校の修学旅行で夜、花札をした。めっぽうに強いのがいた。どうしてそんなに強いのかと聞くと、花札を混ぜるときに、何の札がどこあたりにいくか覚えておくと答えた。大学生の時、麻雀の強い同級生に何故、そんなに強いのかと聞くと、牌を混ぜて山に並べるとき、牌がどこにいくのか覚えておくと答えた。先日、TVで客に好きなカードを取らせて、そのカードを言い当てるトランプ・マジックをやっていた。めずらしく種をあかした。どこにどのカードがあるか覚えておくと言っていた。
宮沢りえさんは、天海祐希さんの突然の病気で、急に舞台の代役を務めることになり、2~3日の間に、主役のセリフを全部覚え見事に代役を務め世間を驚かせた。
画家は、景色や一瞬の動きを切り取って細かく記憶する能力を持つという。音楽家は一度曲を聴くだけで覚えるとも聞く。
これらの人は、必要期間だけ覚えている。そして、忘れる。そして次の何かを覚える。これを繰り返す。職業柄とはいえ、人間の記憶力にはすごいものがある。
次から次へと覚えなければ職が成り立たないという人は少なくて、現在の職業に必要な知識は忘れてはならないが、新たに追加しなければならない知識、覚えなければならない知識はそれ程多くはないというのが普通であろう。
ワイドショーや週刊誌が蔓延って噂話に事欠かない現在でも、芸能人、画家、ミュージシャンがボケたとか、アルツハイマー病になったとかほとんど聞かない。彼らは通常生涯働く。意識する意識しないに係らず記憶力が鍛えられている。一般人と比較して、ボケる確率はかなり低いと推察する。
記憶力をあげて、いろんなものを記憶することは、上記の芸能人や画家など以外、小学から大学まで、学生にとって不可欠である。そして、社会人にとっても必要である。ボケ防止になるということであれば、老人にも不可欠かつ重要となる。
私の記憶力はひどい。妹からは、昔のことを何も覚えていないので、話していて、ちっとも面白くないと言われ、女房からは旅行に行っても、ほとんど忘れているので、お金の無駄遣いだと言われている。確かに私は、覚えようという意識が低い。
これではボケる可能性がある。ボケたくはない。人間はだれでも生来、すばらしい記憶力を持っているのに訓練されていないだけではなかろうか。自分にも潜在能力があるかもしれない。なによりもボケ防止に記憶力を意識して鍛えてみようと思っている。
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