能力開発(5)英語力3
世界中で最も難しい言語は? それは日本語と言われている。
外国の人にとって日本語の会話はそれほど難しくないが、読み書きとなると世界一難しくなる。
日本語には、多様性と、柔軟性がある。この多様性と柔軟性により、次々と新しい日本語ができている。明治時代は造語がさかんであった。今はカタカナの外来語が定常的に増え続けている。和製英語だってある。そのほか、業界用語に、その職場でしか通じない職場語、女子高校生語(いまや標準語?)、などなど日本語は増え続けている。
日本文学者のロバート・キャンベルさんがテレビで次のように言っていた。
「英語は、昔も今もほとんど変わらないのに対し、日本語は時代とともに大きく変わってきた。日本語の時代変化の激しさにひかれて日本文学者になった。」
漢字を取り入れたときから、日本語の変化が始まっているとしたら、日本語の時代変化は筋金入りで千年の年紀がはいっている。この年紀が日本語を奥深くしている。この奥深さにより、微妙な感情表現が可能になり、日本人の感性を豊かにしている。そして、それを外国の人に伝えるのは難しいと日本人は思っている。つまり、日本語は外国人に難しいと日本人自身も感じている。反面、短期で日本語をしゃべる外国人に感心している。
脱線気味になったが、ここで私が言いたいのは、「世界一難しいといわれる日本語の読み書きを習得してきた日本人にとって、英語の読み書きは、英語のヒアリングほど苦労しない、むしろ得意だろう。」ということである。 現に英語のヒアリングが不得手なのに、英語の本や文献を読むことによって日本人は西洋文化や技術を短期間で吸収してきた。
読み書きは苦手ではない、しかし、ヒアリングは苦手という日本人に適した英語の勉強方法はどんなものだろうか。
パソコン上の英文とナレーションが、日本人に適した英語の勉強環境であると考える。よいヘッドフォンがあればさらに良い。パソコン上であれば、ナレーションを途中で止めたり、再開したり、簡単にできる。
最近では、アメリカのCNNやPBSなどのニュースをパソコンで聞くことができる。そしてYoutubeで英語のドラマや映画も聞くこともできる。単に英語を聞くこともヒアリングの勉強ではあるが、聞き取れないところは何回聞いても聞き取れない、しかし、英文が手元にあれば聞き取れるようになれる。
英文とネイティブなナレーションがあれば、まず英文を読んで理解する。これは通常、日本人が行う英語勉強である。そして、日本人が不得手とするヒアリングに取り組む。ナレーションを聞くとともに。自分で発音もしてみる。聞き取れないところは発音もうまくできていない。聞き取れるまで発音練習とリスニングを繰り返す。これを行えば、英語は上達する。誰でもがそう思ってもらえるだろう。
聞き取れないところをサポートする英文があるというのが、ミソであって、勉強方法は人それぞれであり、先に英文を読んでおく必要はない。
英文とネイティブのナレーションで、私が知っているものを次にあげる。
- BBC Learning English-6 minutes english
- English Today
- 英語の字幕がついている英語のドラマや映画
- Audiobook(字幕とナレーション)
最近、YoutubeにAudiobookというのがある。百聞は一見に如かずなので、Audiobookを下に示す。
多くの人は子供の時にお母さんに本を読んでもらっている。もちろん日本語で。これは日常会話以外の日本語を学ぶスタートである。でも英語の本は読んでもらっていない。このAudiobookは、まさに英語の本を読んでくれている。
上にあげたのは、邦題「赤毛のアン」である。 その外に
秘密の花園
ロビンソン・クルーソ
トム・ソーヤの冒険
ディケンズのクリスマスキャロル
子供がよく読む本をあげたのは、単にヒアリング勉強のイントロとして、適しているのではないかと思っただけである。これらの本は、子供だけを対象にしたものではなく、歴史に残る文学書で、読み応えも聞きごたえもある。
Audiobookには、チャールトン・ヘストンが読む老人と海というのもあるが、これは残念ながら字幕が入っておらず、画面は固定である。
要は、興味があって、ワクワクしそうな字幕付きのAudiobookを探して、ヒアリングを勉強すればよいというのが私の提案である。
発音の練習も忘れないように、発音とヒアリングは双子の兄弟である。前回のブログを読んで頂いた読者から、「学生時代から発音には注意してきた。海外で英語の発音を習ったこともある。一般言われている[r] と[l]の違い以外にも [s] と[ʃ] 、[z]と[ʒ] についても日本人は苦手。」などコメントや意見を頂いた。この方は、きちんと発音の重要性がわかっておられるが、発音練習などしない人も多いのでなかろうかと危惧する。
発音に関する無料のサイトがあれば、良いが。なかなか見つからない。
次のサイトは、発音練習の助けになると思う。
http://www.linkage-club.co.jp/entry/hatsuonkigo.html
発音記号を押せば、発音が聞こえてくる。
次もヒアリングの参考になると思う。
British EnglishとAmerican Englishの違い https://www.youtube.com/watch?v=2nAnT3PASak
American Englishのイントロ https://www.youtube.com/watch?v=IQHo2RW0Tm8
ヒアリングの勉強の成果確認に、又、純粋に英語で情報得たり、楽しんだりするためのサイトを少し紹介する。
先ずは、英語のニュースサイト。
CNNビデオニュース、 BBCニュース
Youtube で BBC drama で検索するとイギリスのTVドラマ(1時間以上も)を見ることができる。Youtubeには、自動字幕機能があり、これをオンオフすることができる。しかし、これは現段階では、全くだめです。使わない方がよい。
最近は、ネット上の大学が人気を博している。
https://www.coursera.org/ プリンストン大とスタンフォード大が協力して作ったサイト
前回のブログの読者(先程とは違う読者)から、こんな面白いサイトにあるよと紹介頂いた。
http://www.ted.com/
TED(Technology Entertainment Design)とは世界の叡智が講演をおこなう極上のカンファレンス とのことです。 TEDを始めてみる人のための紹介サイト
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