2015年1月5日月曜日

3D(1) 球面上のサイン波


3D (1)球面上のサイン波


  幾何学模様(2次元)をやっていて、いつかは3次元の幾何学模様をやろうと思っていた。私のプログラム作成技術はPPTのマクロからエクセルのVBA技術へ進歩している。今ならできるということで挑戦した。プログラム作成にかなりの期間を要したが、3次元でいろんなことができるようになった。3次元表示は、複雑で多様性がある。3次元表示ではまず任意の角度で傾けて表示する必要がある。次にどう見せるかという問題もある。いろんな表現方法がある。このブログの3Dシリーズでいくつかの表現方法を紹介していきたい。

  下図は、球面上のサイン波である。
 どのような発想でサイン波を書いたのか。 球を地球儀に例えて話をする。経線は赤道に平行に走っている。この経線を2次元(X,Y)のXとし、子午線をYと考えればよいと考えた。地軸に対する傾き角度をθとすると、半径を一定にして、θを0度から180度動かして線を描くと子午線が描ける。地軸を軸として回転する角度をφとする。半径を一定にしてφを0度から360度回転すると経線が描ける。

  Y=sin X はθ=sin φ とすれば、球面上でサイン波が描けるであろう。しかし、球面にはいろんな制限がある。上図の球面上のサイン波は以下の式で描いている。

θ=(π/6) sin 10φ+π/2

  θは地軸に対する角度なので、赤道を中心にサイン波を書くために π/2 を足している。π/6 は サイン波の振幅を示しており、これにより北緯30度と南緯30度の間を上下する。10はサイン波の山もしくは谷の数を示している。

  このような球面上のパターンを見せるにはどうするか。今回のサイン波は、わかりやすので、上図だけだ充分であろうが、傾ける角度を変えた方が良い場合がある。今回はあまり意味がないが、北極側からみるパターンとして90度傾けてみた。

  立体視、もしくは、実体視、もしくは、マジックアイと呼ばれている3次元表示技術がある。意図的にわずかにパターンをずらした図を二つ用意しておき、見る人の目の焦点を画面の手前もしくは奥にあわせてもらうという手法である。これを使うと二つの図形が三つにみえ、真ん中の図形が実際に立体的に見えるから驚きである。見るためには少し訓練が要るが、見えたら 「おうっ」 と思う。目の焦点を画面の奥に合わせることを前提に図形を書いており、円の真ん中が手前に膨れればOKである。目の焦点が画面の手前になっても3次元に見える。その場合は、円の真ん中が凹んで見える。
 このマジック・アイのパターンをみていると近視も遠視も治るといわれているが、簡単には治らない。しかし、立体視能力は短時間で向上する。多くの人は、右目と左目の能力が偏っており、この偏りによって物を立体的にみる力が弱まっている。マジック・アイのパターンをみていると両目の能力が均一になると考えられる。私の場合は、周りの景色が急に立体的にみえて感激した。もとが悪くなり過ぎていたのかもしれない。

  もし上図が立体的に見えるようだと次の絵をみて頂きたい。地球の裏側も描いている。2次元図はごちゃごちゃしているが、3次元的にみえてくると 「お~っ」です。出来たら眼の焦点を画面の奥に合わせて欲しい。
 今回は、赤道上のサイン波でした。π/2 を消すと北極上のサイン波のはずです。ですが、えっ、これがサイン波というパターンがでてきます。次回は北極上のサイン波?です。

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